目頭を押さえた 公演情報 iaku「目頭を押さえた」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!!!
    演劇の力を見た思いです。

    ネタバレBOX

    目頭を押さえたとは、修子の笑いながらの話にもあったように、悲しみで涙が流れるのを抑える遺族側の古い因習に由来する言葉だとばかり思っていただけに、途中高いところから落ちた場合の説明があったものの全く気付かず、その場に臨んで、「目頭を押さえてー、目頭を押さえたー」、そういうことか、具体的な作業のことだったかとガツンとやられました。

    ワンパターンのカレー攻撃で笑いを誘い、油断させられました。素晴らしかったです。

    馨も単に新しい葬儀の方法を持ち込んでいたわけではありませんでした。林業従事者が少なくなって、喪屋を使う機会がほとんど無かっただけのことでした。喪屋を使う機会があれば使うということでした。

    それにしても、同じような環境で育った私が木から落ちるとそうなるということは全く知りませんでした。タブーだったため聞こえてこなかったのか、全くの作り話なのか気になりました。

    才能のある者と凡人の間における嫉妬、亀裂、そして和解の描き方、凡人修子がどんどんオシャレになっていく様や、ゲームばかりしていた少年が辛い体験を経て一気に跡取り息子として成長した様子の描き方も素敵でした。

    修子だってスクープ写真が撮れました。才能とは好きなものに対する持続性の問題なのかもしれません。

    拍手が鳴り止まず、カーテンコールは当然の成り行きでした。いいものを見せてもらいました。

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    2013/12/13 13:32

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