インテリの観念遊び
100人の素人を舞台に乗せ、統計学をしただけ。
ちょっとした社会意識をまぶせるのが、最近の流行か。
一見実験的に見えるが、演劇の概念は何も壊れていないし、拡張されてもいない。
豪華なミュージシャンの生演奏が付いているが、その意味も全くない。
*リミニ・プロトコルの活動には以前から注目していて、『ムネモパーク』(2008)、<『カール・マルクス:資本論、第一巻』(2009春)はテレビで)>、『Cargo Tokyo-Yokohama』(2009秋)と観てきたが、いずれも面白いとは思えなかった。それでも、その姿勢は他に類を見ないものなので、3度目の正直とばかりに今作を観た。だがやはり、今作も私には興味の持てない作品であった。もう観ることはないだろう。