青い童話と黒い音楽 公演情報 ロデオ★座★ヘヴン「青い童話と黒い音楽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    やはりいい
    『深海のカンパネルラ ~B&B version~』はオリジナルよりも良かったと思いました。

    ネタバレBOX

    『夜鷹無限上昇』  完璧主義者の作曲家の、いったん浮かびかけた理想の曲がどうしても作れないもどかしさを描いた話。

    最初の、女性記者が気持ちばかりが焦って上手く観客に説明できないというシーンは逆に浮いていて、ぶりっ子やドジっ子振りをわざわざ強調することもなかろうにとイライラさせられました。格好もオスカルみたいで変でした。

    理想の曲について突きつめていくと、生涯一曲しか発表できないことになってしまいます。そこまで行かなくても、完璧を求めると、どこで完成の区切りをつけるかについてもやっとの思いで決断するのでしょうね。完璧主義者は大変です。

    完璧主義振りが増大し、最後は作曲家の慟哭一人芝居のようになってしまいましたが、夜鷹が無限に上昇するイメージで理想の曲が作れるといいですね、のたれ死ぬ前に。

    最初、役者さんが歩く度に床に敷き詰められた白い紙が剥がれ、ちゃちっぽいなと思いましたが、楽譜などをイメージしたもので、最後は星を映しながら撒き散らかしました。その後どうするのかなと思いましたが、そのままの状態で上手く後半につながっていきました。

    『深海のカンパネルラ ~B&B version~』  45分程の短編ということもあって、銀河鉄道の夜の都合のいいところだけを読んで宮沢と旅をする空想に何度か耽りながらも、早めに宮沢の死を深海が認めたことで全体がスッキリしました。

    と言うか、そもそも宮沢が死んだことを深海は自覚していて、そのため車掌さんはお医者さんではなく、治療みたいな部分も必要なく、やたら引っ張ることもありませんでした。

    それでも、とつとつと二人で会話するシーンには、親友と別れるつらさが存分に伝わって来て涙しました。

    0

    2013/11/23 09:28

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大