ら抜きの殺意 公演情報 劇団東京ドラマハウス「ら抜きの殺意」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    【音読みチーム】観劇
    1997年初演の永井愛さんの作品。極力脚本に手を加えない姿勢が読み取れました。

    ネタバレBOX

    日系三世が男から女に変わったのではないかと思われますが、当時の携帯電話や当時のパソコンなど舞台装置や時代背景は1997年頃のままでした。

    ら抜きだけでなく、敬語、丁寧語、謙譲語の誤使用問題、らさせて頂くやチョベリバ言葉、女言葉についても取り上げていました。

    女言葉を捨てた掃除婦兼副社長は日本社会に怒っていました。まさに永井愛さんかと思いました。副社長の女言葉には命令形がなく、男は女から命令されるのが嫌なのだろうという台詞は実に印象的でした。

    ら抜きを嫌うバイトとら抜きを使う社員がお互い弱味を見つけて対立し、それぞれが意にそぐわない言い回しを強要されるということになりましたが、殺人事件までには至りませんでした。

    そして、言葉やことわざは常に変化していることを理解し、地方出身者が都会で萎縮しているとすれば方言なんか気にしなくて良い、相手と真に分かり合えるには本音で話すことが大切であるということでした。

    私的には、ら抜きよりも、が行の濁音、鼻濁音の誤用の方が気になっています。東京ガスのガが鼻濁音になったり、ガラガラと崩れるの二番目のガが鼻濁音になったりするのを聞くのは耐えられません。一般の人よりもアナウンサーにこういう言い方をする人が多いのが問題だと思っています。

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    2013/11/16 23:51

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