もう風も吹かない 公演情報 青年団「もう風も吹かない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    青春群像劇
    全くのSFでもなく、なさそうでありそうな特殊な環境下における青年たちの発想を想像してみることは非常に有意義だと思いました。

    ネタバレBOX

    宇宙ロケットの中の飛行士たちの話でもありません。学園ドラマでもありません。青年海外協力隊の派遣前の訓練所という馴染みの薄い場所、加えてIMFの管理下に入って1ドルが480円台になっているような財政破綻した日本という状況下、そして、今回の派遣が最後となるという特別な回に当たることなど、もしかしたら起こり得るかもしれない特殊な事情がいくつも重なった環境下における青年たちの話というところが絶妙です。

    青年たちも青臭くある種特殊な人間で、鬱屈していなかったら普通に就職してここには来ていないという話や、相手国のためにではなく自分探しのために協力隊に入るのだなどという話を納得しながら聞きました。

    食堂のお姉ちゃんが一番印象的でした。彼女は訓練生たちにこれまでも時々ちょっかいを出しながら、それでも訓練生に恋してはいけない、なぜならば、と言ったところで、学校の先生と言うのかと思いましたが、特攻隊の若者を送り出す食堂のおばちゃんの心境と同じだと言い放ちました。

    物凄くなるほどと思いました。訓練生が飲酒したぐらいで一々追放していたら誰もいなくなってしまいます。また、青臭く鬱屈した精神を持つ青年をなだめすかして旅立たせることも大切です。良く分かる例えでした。

    同じ植民地運営でも、ポルトガル、スペインなどの略取的手法と、イギリスなどの殖産的手法があったこと、そしてその手法の違いがその地域のその後の発展に大きく影響したという解説には、何となく分かっていましたが目からウロコでした。

    そして、日本の韓国併合について考えさせられました。植民地だったことを恨む気持ちは分かりますが、略取的手法と決めつけている韓国の言い分はあまりにも一方的過ぎると思いました。

    青春群像劇を楽しむとともに勉強にもなりました。

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    2013/11/13 13:56

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