君がいく先に 光がさすように 公演情報 演劇企画ハッピー圏外「君がいく先に 光がさすように」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    泣きたいのを ぐっと我慢してました
    市井の、ごく平凡だと思われる女性にも、これだけの歴史の重みがある。
    そんなことを深く考えさせられた劇だった。
    戦争に、いわれのない差別に、立ち向かい、翻弄されながらも、常に
    「前に向かって生きていく」。
    押しつけがましい台詞や、ねじ曲げられた状況の設定もなく、素直な気持ちになって
    物語の中に入り込んで観ることでできた。(元恋人の出現時期にはやや合点がいかなかったが)

    この劇は、主演女優が、交代で出演している。私は、塚本茉莉子さんが主演の組を見たが、気丈で
    働き者、優しさの伴った役を、「はまり役」という言葉がぴったりするくらいこなしきっていたと
    思えた。
    大声の役と、調子のよすぎる笑いの役については、当初とまどって観ていたが、芯がくずされている
    わけではなく、アクセントとして「まあいいか」程度の印象となった。

    ここの劇団も「年配者」のいない若者集団である。今回の劇でも、1人いただけでも、もっとしっとりと
    したものになったにちがいないと思えた。

    劇団の名前からして、もっと軽い劇になるのかなと「誤解」していた。
    「シェルブールの雨傘」を思い出しながら、涙腺を少し弛めて魅入ってしまった。

    すてきな劇に、感謝。

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    2013/11/10 00:15

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