満足度★★
申し訳ないのだけれど……
酷評せざるをえない舞台であった。一言でいうのであれば「手抜き」。その「手抜き」は「分」を超えた(場所的にも、値段的にも)もの起因している。もしこれがもっと小さな劇場で、リーズナブルなチケットであればその「手抜き」の手抜き性を責めることはしないのだが……。
色々言いたいことはあるのだが、そもそも論で脚本・演出、あれはなんなのだろうか。「不条理」ということのもつ内実性をはき違えているように思われた。それは本来の意味・内容も理解していないにもかかわらず、先人たちの血のにじむような労苦を「雰囲気」のみでパラフレーズしてしまうようなネット詩論壇的「詩人」に通ずるもの。
ただ他方で、(すでに他の人の感想にもあるように演者に力量のばらつきはあるものの)何人かの女性「客演」者(ステア)には、キラリと光る可能性を感じたことは、付言しておかなければならない。