恋人としては無理 公演情報 柿喰う客「恋人としては無理」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    計算された“悪ノリ”にもっとスムーズに乗っかれたら
     イエスと12人の使徒のお話でした。フランスで新約聖書ネタを上演する勇気にまず乾杯(笑)。5人の役者さんは全員が黒装束です。「ヘッドフォンをしている」のはユダ、「マフラーをしている」のはピラトという風に簡単な目印で役の違いを示し、持ち物や被り物を変えてスピーディーに入れ替わりながら演じます。

     5人の男女が次々と演じる役を変えていくのはもちろん、役柄の口癖や発音を演じ分けていく面白さもありました。セリフにはだじゃれやギャグがこれでもか!と言わんばかりに盛り込まれており、独特の単語の並び方に脳みそがくすぐられるような感覚を覚えました。

     観客を圧倒する大量の早口なセリフや、いきなり緊張感の頂点から始まることについては、演出に工夫が必要な気がします。観客が自ら進んで入り込むように誘導してもらえたらなお良くなると思います。
     演技については、きびきびと動いて言葉の重みも表現してくれる達者な人と、そうではない人との差が目について残念。特に大声を張り上げっぱなしにするのは、個人的にとても苦手です。

     開演前はフランスでの劇団員の様子を撮った映像を流していました。長時間のフィルムをしっかり編集したサービス精神は素敵だと思いますが、あのはしゃぎっぷりには引いちゃう人もいたんじゃないかと、少々心配になりました(笑)。屋根にワンワンニャンニャン(だったかな)と書かれたお店は、私もパリで見つけて笑いました。

    ネタバレBOX

     12使徒それぞれのキャラクター設定が面白かったです。例えば中心人物であるユダが女で、イエス君を恋愛対象として愛しているとか。切なさも伝わってきました。

     エルサレムの市民がイエスの来訪を心待ちにしており、使徒たちを歓待します。でもイエスが一向に現れないため、徐々に不安、怒り、恨みへと気持ちが移り変わっていきます。手をぐにゃぐにゃと動かす“エルサレム市民”が、同じ動き・話し方をしていても変化していることが上手く表現されていました。

     「バナナを持っている」のが特徴の小ヤコブが、バナナを1本ずつ分けて持つことで複数人に増えるのがめちゃくちゃ面白かったです。
     フランス公演向けに「ダ・ヴィンチ・コード」ネタが満載だったのも気が利いてました。

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    2008/06/07 16:28

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