満足度★★★★
よく、「三鷹市ご自慢」
の枕詞で紹介される「星のホール」での舞台で、劇団、劇場ともに初見だったので、興味深さもひとしおでした。いや~、「星のホール」素晴らしいですね!280席と聞いていたので、どうするつもりだ・・・・と心配してましたが、客席を自由に設営できるとは。もちろん舞台もすごい。高い天井、美しい陰影を描く照明、何よりもどんなに大音量でも決して音が割れることがない音響。小さな音も確実に拾うことができ、これって役者泣かせなのか、それとも楽に演技できるのかわかりませんが、この劇団の俳優さんたちはこのホールの特性をものすごくうまく生かしていたと思います。多重する台詞、ずれながら被せる台詞、ささやく声、すすり泣く声、どれもとても自然で聞き易く、2時間半の長尺の緊密な台詞劇をゆるみ無く演じ切っていた。一見ありえない人物設定も、ディテールが細かく示されすんなりと入っていけて、とても楽しめました。