無限遠点 公演情報 虚構オメガ「無限遠点」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    虚構オメガ「無限遠点」観ました
     名古屋盲人情報センター内での、「視覚を廃した音のみの公演」だけあって、通常の劇場では見られない客層。白杖を持った人が多い(着物姿の上品そうなご婦人も)

     室内を十字に区切る通路が演技スペース、観客は四方に仕切られた客席でアイマスクをつけ、公演に臨む。


     袖摺り合うも他生の縁、風のように微妙な手触り(+α)の世界が、受け手に生まれる戯曲。

     声だけの演技がクリア、観客自身から想像を引き出す。
     OPは音のダンス的。声と手拍子のうねりが心地よい。これだけでも未知の感覚を体験した気分に。
     あとはもっと、「音」のみの必然性があると、作品としての強度が増すかも。今後も試してほしい。


     演劇公演としては異例の、新聞等各種メディアでも話題になったこの公演。「声による表現」を追及している送り手の表現と、演劇外の社会性が合致した、他に類を見ない企画となりました。

     虚構オメガ、次は何を試すのか楽しみ。

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    2013/09/28 06:52

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