満足度★★★★
ミクニヤナイハラプロジェクト「前向き!タイモン」観ました
「3年2組」名古屋公演以来のミクニヤナイハラ観劇です。
(ちなみに、知り合いにディープなファンが。独特の言語感覚を持つオイスターズ(名古屋)・平塚さんの戯曲をやらせてみたいとw)
役者のテンションや切り替え、演出のキレキレ感や丁寧さは、予想通りのクオリティの高さ。映像も精度が高い使い方。「3年2組」とは違う領域へ。
序盤は世界に入りにくいけど、10分位してから急に(オッ?、オ?)と、自分の感覚がノッてくる。
観ているうちになんとなく、マームトジプシーを思い出した…(岸田を、藤田さんと同時受賞でしたね)
しかし、とにかく戯曲が???だらけ。そこが、頭でどうしてもノレず眠気をもよおす…。
成立に謎を感じる戯曲。
アフタートークで矢内原さんに、その辺を質問。
「なぜ、リンゴ農家からリンゴを買い占める話なんですか?」(←スゲエ単純ww)
その回答を頂いて、予想外にかなり解消。
宗教、金銭、人生感…作家自身の生い立ちから生まれた感覚的な執筆。
(願わくば、事前にそれが分かっていた方が、むしろ気にせずに舞台を観られたのかも…)
感想が割れるのも納得。
フィクション性の高い世界でありながら、自身のドキュメントを基にした創作。
後から考えて、自分自身の舞台への取り組み方に根本からじわじわ影響が来そうな、舞台人が観る意義のある舞台でした。
※アフタートークでいただいた矢内原さんの回答は、ネタバレボックスに簡単に書きました。釈然としない思いを大切にしたい人は読まないでくださいw