EZ 公演情報 電動夏子安置システム「EZ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    なかなかの頭脳派(風??)コメディ
    電動夏子安置システムのエキスが凝縮された舞台だった。

    ネタバレBOX

    遺産相続をめぐる争いを、関係者による投票で決めるという設定。
    投票用紙には「マイナス2点」があるところがニクイ。

    どういう風にこれを理詰めで見せていくのか、つまり、遺産相続で揉めている兄と妹の2者が、関係者をどう説得し、自分の得票につなげていくのかという、理詰めバトルになるのかと思いきや、その展開の舵を握っていたのは、ルールが理解できていない、あるいは自分の持ち札をきちんと見ていないという、単に抜けているだけという人たちの行動だった。
    ま、そこがコメディなんだけども。

    そして、笑いは、思い込みが激しすぎる、空気が読めないという、何人かの登場人物を中心に起こしていた。

    一見、知的で理詰めのような設定を、思いっきりベタな笑いにまぶしていくことで、不思議な世界が生まれてくる。ベタベタな笑いなのに頭脳派なコメディにさえ見えて来る。

    遺産相続のゴタゴタは、投票札の取り替えという、思わぬ伏兵の登場がなかなかよく、さらに軽い伏線ののち会社が……というバッドエンドなのだが、揉めていた兄妹はいい感じに、というのもなかなかのベタな展開。

    もし、「投票」「マイナスのある投票用紙」という設定なしで、遺産相続のコメディとして見せたのならば、相当ドタバタで、「それはないよなー」という笑いポイントの設定だけで、ベタすぎてあまり笑えない舞台になっていた可能性もある。

    しかし、そうはならず、本来アンバランスな関係になりそうな、この設定を取り入れつつも、破綻なく見せていく演出の巧みさ、役者のうまさがあるのだ。
    そういう意味で、間違いなく「頭脳派コメディ」だ。

    気になったのは、掛け軸の絵解きがもっと効いてくるのかと思ったのだが、そうでもなかったこと、さらに投票札の取り替え判明したときに、映像のようにそのシーンの再現を見せられるわけでもないので、観客に「ああ、あのときか」と思わせるような仕掛けが必要だってのだはないだろうかということ。

    こういうベタな笑いと、壮大だったり、理詰めの設定との一見アンバランスな要素を見事にまとめ上げるのが、ここの面白さだ。もちろん今回はベタな笑いが目立っていたが、理詰めで攻めてくる笑いもある。
    そういう意味では、電動夏子安置システムのエキスが凝縮された舞台だったと思う。

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    2013/08/25 08:20

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