満足度★★★★★
砂が零れ落ちる、目は冴えまくる。物語の手をしっかり握っていたはずなのに、いつの間にか迷子。というか、掴んでいたと思ったものが、砂のようにさらさらと零れ落ちる。どこが現実で、どこが虚構なのか、どこまでも曖昧になっていく。そんな体験がしたいがために、倉持作品を見続けているようなものだ。確かに、「まどろみ」というタイトルに似合わぬくらい、神経を張り詰めさせた。そんな悪夢もたまにはいいじゃあないですか。近藤公園が好演。……ああ、くだらない。でも、本当です。あの嘘なのか本当なのか分からない感じは、彼の力も多分にあると思う。
ネタバレBOX
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2008/05/21 23:18
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