八月納涼歌舞伎 公演情報 松竹「八月納涼歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ユーモラスな第三部
    喜劇的作品の2本立てで、伝統芸能という敷居の高さを感じさせないユーモラスな演技が楽しかったです。

    『狐狸狐狸ばなし』
    男と女が騙し合う物語で、幽霊のふりをしたり、気が狂ってしまったように見せかけたりと、意表を突いたコミカルな展開が楽しかったです。
    昭和に書かれた元々は歌舞伎の演目ではない作品で台詞が分かり易く、歌舞伎独特の台詞回しや所作も少ないので、普通の時代劇コメディーの様な感じでした。
    中村扇雀さんの幽霊になっても全く怖くないとぼけた味わいや、中村七之助さんの気絶する時の倒れっぷりや、片岡亀蔵さんの気持悪い女形など、それぞれの役者の喜劇的な面での持ち味が良く出ていました。

    『棒しばり』
    狂言の同名の作品を舞踊をメインに歌舞伎化した作品で、おおらかで滑稽な雰囲気がありました。
    腕を縛られた状態で酒を飲もうと四苦八苦したり、酔っ払って上機嫌に踊る、坂東三津五郎さんと中村勘九郎さんの滑稽な掛け合いが楽しかったです。
    腕を用いずにステップを中心に見せる踊りは歌舞伎に限らず他のダンスのジャンルでも珍しく、興味深かったです。

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    2013/08/11 23:07

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