レーニン伯父さん 公演情報 風煉ダンス「レーニン伯父さん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    一度目は悲劇として、二度目は喜劇として
    表面的にはファンタジーだが、その根底では、革命のことが語られている。

    (後日、追記するかも、、、)

    ネタバレBOX

    かつてマルクスは、
    「ヘーゲルはどこかで、すべて世界史上の大事件と大人物はいわば二度現われる、と言っている。ただ彼は、一度は悲劇として、二度めは茶番として、とつけくわえるのを忘れた。」(『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』「マルクス・エンゲルス全集第8巻」) <ネット情報のコピペなので、裏とってません>
    と言った。

    レーニンの遺体役をやっていた人物が主人公。
    かつて彼はレーニンの思想を喧伝する劇団で、レーニン役を演じたりもしていた。
    レーニンを指すにせよ、
    レーニン役を演じた主人公を指すにせよ、
    歴史上の人物は二度現れた。
    一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。

    また、きかつての革命以前に屋敷に住んでいたブルジョワの女主人も2度現れる。一度目は悲劇として、二度目は(認知症になり)喜劇として。
    彼女の登場によって、革命によって下女・下男からその地で主人になっていた者たちも、2度目の喜劇を演じることになる。

    さらに、土地を没収しにた役人も二度現れる。
    役人に付いて中央に行ってしまった女主人の娘も2度現れる。


    この物語内でも、それまでの価値観が一変する事態、あるいはそれまで所有していた財産が無化される事態が繰り返される。一度目は実際のロシア革命。二度目はロシア政府がモドリノの森を不法占拠の土地として没収しようとして。


    これらの流れも踏まえて、この物語にでてくる森に住む「怪物」とは、いったい何を意味するのか?
    まだ一度しか登場してきておらず、2度目に喜劇として現れるもの、、、

    革命、、、 帝政、、、 資本主義、、、

    わからないが、この問いかけは意味深長だ。

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    2013/07/26 13:22

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