満足度★★★★★
美しい死重奏の響き
圧倒されました。
「死」が放つ、激しい光に照らされ、ただただ驚愕しました。
けれども、美しい弦楽死重奏の響きに酔いしれた
あっという間の2時間でした。
「希望」が、
意識という外界へ放つ光のエネルギーだとすれば、
「自殺」とは、
その何倍にも膨らむ無意識の闇を束ねて支配する
強烈なエネルギーを有することを知りました。
苦しみが外れないのですから!
一人の自殺がもたらす苦しみは、
その人を「死」に追いやった者のみならず、
いえ、むしろそれ以上に、
その人を深く愛する者に対して、より激しくぶつけられる
終わることの無い、「暴力」だと感じました。
決着が、
行き着く場所が永遠に見当たらない闇の旅に
突き落とされるのですから!
でも、だからこそ、
私はこの作品に心から感謝したい!
外れない苦しみを持つ人こそ、
生きるべきだと教えてくださったのですものね、
最終話、声をかけてくださった、内野さん、緒方さん。
・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・
それから、OFFOFFのスペースと雰囲気をとても良く演出された
舞台美術にも、驚きました!
4幕の変化をとても楽しく興味深く構成されていて、
これは、必見です!
人生はまるで、寄せ木細工、積み木くずし・・・
そんなイメージが湧きました。
2013/07/31 07:15
演じる皆様、そして観客の皆様と共に辿る闇とカタルシスの旅路を
もう一度味わいたく、千秋楽、伺うことができることになりました。
少女と共に、空を見上げて祈りを捧げたいと思います☆