満足度★★★★
志
今回の公演は、志と華の2バージョン。
まずは、志。
これまで描いてきた明治維新の最終版で、馬関戦争から憲法制定までをいっきに見せてくれてます。
面白いのは、この頃の2大巨人、坂本龍馬と西郷隆盛がキャストされてないこと。
この2人抜きでどう描くのかとっても楽しみでした。
結果、中岡慎太郎、伊藤博文、大久保利通、大隈重信らを通して、歴史の軸、志の軸としてうまく描けていたように思います。
坂本龍馬についてはやや弱いかなと思いますが、西郷隆盛については十分に伝わってきました。
メインテーマであろう(勝手な想像です)、生き残って行くものの想いについても上手く表現していたと思います。
適塾や松下村塾に始まり、維新を推進して行った多くの人々が死んでいく状況、単に先人を継ぐってことでまとまってしまいそうなテーマです。
でも、生き残った人にはそれぞれに自身の思いがある。
それが表現されていたのは、とってもいいですね。