満足度★★★★★
ハラプロジェクト「お熊空唄」観ました
原智彦さん率いるハラ・プロジェクトの、
[劇場→名古屋・大須の街中を移動して野外ステージへ→再び劇場]
という、夏の「大須HAKAI劇場」第二段。
中東、ジプシー的なムードのOPが意表を突く。(異形の群れ!)
役者の身体のあり方が最大限に役を体現させる。特に主役の猿(ましら)的な身体のあり方が印象的…。
それが、二段のシンプルなセットに乗せて際立たせて見せ、二つの次元を並列して見せる。
大須HAIKAI劇場おなじみ、劇場外での観客の集団行動では、妙な共犯意識が(笑)事情を知らない通行人の視線を受けながら歩く自分たちの姿に、往年のハプニングアートの香りも(一週間も興行しているので、町の人たちはもう慣れてるw)
高架下での、30人以上による野外大立ち回りも圧巻。
歌舞伎の持つ、ムチャだけど情緒的に受け入れてしまう物語に、木ノ下歌舞伎を観た時の感覚を思い出しました。
異国情緒織り込む派手な演出を入れつつも、「歌舞伎を今やるとこうなる」極めて真っ当なつくりの、日本を伝える舞台。
来年も期待!