二代目はクリスチャン/道化師の歌が聴こえる 公演情報 ★☆北区AKT STAGE「二代目はクリスチャン/道化師の歌が聴こえる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    道化師の歌が聴こえるを観劇
    なんか目が離せなかった90分・・・

    ネタバレBOX

    実の所、よくある話ともいえる。

    理想郷の存在意義と、留まるか?出て行くかの話です。

    「楽園」と呼称された壁に囲まれた街に入ってきた兄弟の過去と街の中での生活=何も刺激の無い、ただ時間が過ぎてゆく平和な日々。DVに苦しんだ挙句、実の姉を殺してDVから逃れるも、その事実から眼をそらして精神が壊れ退行した兄を連れた弟が主人公。姉に重なる街に逃げてきた女性。兄とその女性が街を出ることを決めた時に起きた悲劇。そして街に留まるか出て行くか決断を迫られた弟は・・・・。

    まぁ「プリズナーNo.6」とか「奇妙な物語」とかで出てくるような話です。
    昔読んだSF小説でのユートピアの話で、現在の裕福な生活の影に”生贄”とされる人間がいて、その事実を受け止め。そこに残れない人々が歩み去るというタイトルの短編思い出しました。そんな感じの話です。
    (なんか現実問題で原発保有してる地元の土地みたいで怖いですね)

    キノが旅する街の一つのような感じもしますねー(^^)

    ちなみに作者はテーマ的に、
    人間は安寧でなく変化を求めるものだと示されてるようでした。

    街のポジションが駆け込み寺的なのですが、
    出て行くものを許さないという事と。皆の総意という実態の無いものに翻弄される個人という対比もされてましたが。その総意の具体的示唆が不明であったのが少々不満かな。

    ちなみに自分なら・・・・ぬくぬくニート生活でしょうね、と思います・・・・(-_-;)。


    追記:ショパンの「別れの曲」とかを明るい会話の時でもBGMで入れたりして、
    その先の展開を予感させる演出とか。3つのジムノペディとか繰り返される曲での停滞を感じさせたり。メリハリのある照明やサイレンでの話の強弱のつけかたが又、小憎らしいほど上手に感じました(^^)。(佐世保バーガーさんの話もこーゆー音の使い方して欲しかったなぁ・・・)

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    2013/07/07 09:11

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