DOWNTOWN FOLLIES Vol.9 ~もっと男らしくもっと姦しく~ 公演情報 Aux-Sables「DOWNTOWN FOLLIES Vol.9 ~もっと男らしくもっと姦しく~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初回からずっと観てるので
    どうしても、初回の感動は抜かない印象ですが、今回、玉野さんと吉野さんが不在の割には、まとまりのある良い舞台になっていました。

    ミュージカル特集ということで、かつてのサスペンス特集のような、いつもとは様相が違うのかと思っていましたが、いつもながらの作風で、私としては、もう少し楽曲優先舞台を期待していたため、やや残念な部分もありました。

    島田歌穂さんの変わり身の早さは、やはりこのレビューショーの醍醐味。

    香寿さんが参加すると、いつも締まって、決めが利いて、わさびのような存在感を感じます。

    北村さんの、替え歌の歌詞が妙に哀切感があり、感涙しそうになりました。(笑)

    ただ、パロディの元ネタのミュージカル作品が、マイナーなものが多く、私は、全作観ていますから、わかりましたが、もう少し、ポピュラーな作品を取り上げた方が、観客には親切だったのではないでしょうか?

    ネタバレBOX

    還暦間近の私は、子供の頃、エノケンの浅草オペレッタのLPレコードを擦り切れる程愛聴していましたから、「ベアトリ姉ちゃん」とか、懐かしい歌が聴けて、嬉しく思いましたが、他の観客の皆さんには、耳馴染みがあったかしらと気になりました。

    取り上げたミュージカルも、Vol.9に掛けて、「ナイン」を捩ったシーンを延々とやっていましたが、このミュージカルは、パロディ向けの作品ではないし、マイナーな作品だと思うので、こういう笑いを狙うレビューには、不向きな選定だった気がしました。「ラ・カージュ・オ・フォール」にしても、同様。

    やはり、「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」の替え歌は、一般受けが良かったような印象でした。

    特に、北村さんの、「オンマイオウン」の替え歌は、エポニーヌのWキャストの楽屋の悲哀を歌って、ありそうな情景が目に浮かんで、なかなかに秀逸な歌詞でした。香寿さんの教授も歌穂さんとは違う趣があり、新鮮でした。

    序曲の運びがいつもと違うと、歌穂さんがごねるシーンで、島健さんや高平さんの名前を出すまではいいとしても、船田さんまで出されると、観客は誰のことやら?と、気持が冷めると思うので、楽屋受け過ぎる台詞は、不適切ではと感じました。

    トクホン姉妹の漫才ネタも、橋●市長をいじるのはいいとしても、何だかトモちゃんの方はお気の毒な感じで、あまり笑えませんでした。他人の不幸をネタにするのは、あまり好きではありません。

    飛びぬけて面白いという程ではありませんでしたが、ある意味、落ち着いて、渋みの効いたショーではありました。

    それにしても、高平さんは、私が学生時代、放送作家組合で、アルバイトをしていた頃から、ご活躍で、いつも、再放送の著作権支払の書類に、お名前を書いていたんですが、あれから、40年近く。今でも第一線でご活躍なことを嬉しく感じます。

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    2013/07/01 03:17

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