満足度★★★★★
美しい重なりの先にある生々しさ
じつにしなやかに
世界が重なっていきます。
それぞれの世界にすっと取り込まれ、
入り込み、再び戻り、
気が付けば
異なる世界にひとつの俯瞰が生まれて浸潤されて・・・。
絶妙にボリューム感があって、
身体の使い方や歌にも深く捉えられて、
くっきりとしていて、
その物語たちを
一緒に旅してきたような充実感に満たされて。
でもねぇ、舞台から受け取ったものがあまりにも端正に思えて、
受け取ったものの一番大切な何かを見落としている感覚もあったのです。
それが何かに思い当たったのは、
イベントに参加させていただいて、劇場を出た後のこと。
舞台の印象が変わったわけではなく、、
そこに作り手が紡ぎ込んだものに
ふっと想いが巡って・・・。、
一つの暗喩を見つけた気がすると、そこから様々な表現の
新たな意図に思い当たり、
物語にさらなる景色がすっと浮かぶ。
考えすぎなのかぁとおもいつつ、
でも作品に込められたものの、更なる深さに
想いを馳せたことでした。