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はぐれさらばが “じゃあね”といった
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ピチチ5「
はぐれさらばが “じゃあね”といった
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★
才能と人格
太宰作品はあまり知らない。面白い。
ネタバレBOX
津島修治(菅原永二)らが無名の頃、静岡の田舎の酒屋に居候していた際の話とその後の話…。
言葉の面白さと見た目の面白さで、120分飽きずに楽しめる。太宰にしても、宮沢賢治(今野浩喜)、中原中也(三土幸敏)にしても経歴とか知らないが、説明過多なく人物や物語の広がりを感じられる。
太宰と妻・美知子(広澤草)の関係性がたびたび描写される。あれやこれや言い訳がましく理屈を重ねる太宰に、直球を投げ続ける美知子。
そんな太宰とネズミ(中也)の関係性では、双方の人間性が語られる。
ネズミと薬屋の書簡のやりとりでの関係性も面白い。一線ひいたような薬屋を面白くないと(出さない手紙で)両断するネズミ。そしてそれを察知する薬屋。
作家の卵な男同士の摩擦で起こる、どこか哲学的で中身があるんだかないんだかな話。傍からみれば停滞した空気が充満してる内容だけども、コチョコチョ笑わせてくれる演出に、舞台の面白さが生まれてた。
ネズミの「才能で人が集まる人間はそのうちダメになる。人格で人が集まるほうがいい」的なセリフが気に入った。そして、それって併せ持つことができないんじゃないかとも思った。
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2013/06/30 21:56
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