満足度★★★
学園祭ノリを謳歌
劇場に入るなり、笑いを前面に押し出すような舞台美術が目に入りました。そういえば劇場入口から、にぎにぎしいムードを演出されていましたね。受付付近の若い女性から劇団ファンクラブ用(?)のカードをいただきました。
内容はお芝居というよりはコント集だったな~と思います。ただ、私は笑えなくて…「このままクスリともできず終演したらどうしよう…(汗)」とおののいたのですが、1か所、本気で笑えるところがあって良かったです。
笑っている観客は大勢いらっしゃいました。固定ファンを多く獲得されているんでしょうね。全体的に元気な若者が集う学園祭のような雰囲気で、私がそのノリにフィットできなかったんだと思います。ただ、ノレない客をノセるのが、お笑いには必要なんじゃないでしょうか。役者さんは体を酷使してがんばっていらっしゃいましたが、舞台上だけに納まっている感もありました。押すだけじゃなく引いて欲しいし、言うだけじゃなく聞いて欲しい。観客とのコミュニケーションをもっと意識してもらいたいと思いました。
ここ数年(もしかすると10年以上?)、テレビをほぼ見ない私でも意味がわかるギャグが多くて、懐かしく感じることもあり、意外でした。作・演出のモラルさんは20代だそうですが、昔のお笑いがお好きなようですね。そういえば、今はインターネット上でいつでも昔のテレビ番組を見られます。ネット社会は色んなものの価値を変えて行きますね。興味深いです。