もがき
当日パンフの演出の挨拶文にこの作品は、
3人の作家の作品が下地になっているとのこと、
私はその作家の作品をほとんど読んだことがないので、
満足度評価はほかの方に任せます。
ドラッグというとどうしても、もがきという言葉を想起してしまいます。
苦から逃れたいがためのドラッグということで。
私は何か大変なことにぶつかると、もっと別の選択・生き方が
あったかもしれないなと思うことがよくあります。
しかし、苦と思ったとしてもそれは、先天的な障害ゆえの苦以外は
自分が選んだことにより発生する苦であると思っています。
この劇ではもう一つの生き方は切ない終わり方でしたが、
逃れられない宿命をみんなもっているということを
話の内容の方向とは矛盾するかもしれませんが、
改めてそんなことを感じました。
芝居の中では、立ち退きを迫られている若者が地方から出てきている
という設定のためか、東京、東京と連呼して比較しているような台詞は
なぜか、上京してきた人の変なコンプレックス目線的なものを
感じました。かくいう私も上京者ですが(笑)