オセロ 公演情報 世田谷パブリックシアター「オセロ」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪

    楽しみにしています。
    喜志哲雄は『シェイクスピアのたくらみ』の中で,『オセロー』は嫉妬の悲劇ではなく,もっと別の面が目立つ作品であるということを述べている。主人公オセロは,最初ヴェニスから軍人としてものすごく有用な人材であったが,最後には,不要な存在,むしろ危険でうとましい存在になっていく,そのような政治的に転落していく話であったというようなことが載っている。


    この本の中では,ヴェニスの植民地サイプラス島が,たまたまトルコ軍に攻撃されて,その時点ではオセロの力を借りて局面を打開するしか策がなかった。ところが,トルコ軍がたまたま嵐で壊滅していくと,軍人オセロのいる場所はないに等しくなってしまう。また,オセロの方は,ヴェニスの問題に深入りしようとの野心もあって,ここでオセロは利用されるだけ利用されて,破滅に向かうことになる。

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    2013/06/05 06:55

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