のぞき見公演♯4 巻き込まれ部屋用ページ 公演情報 ガレキの太鼓「のぞき見公演♯4 巻き込まれ部屋用ページ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ある意味、最上のエンターテイメント
    作品を観ることは、日常では感じられない非日常的な興奮を味わうことだ、と考えるならば、この作品ほど、その興奮を味わえるものはない。

    もはや、観るという受動的な態度ではおさまらず、巻き込まれてしまうのだから。

    ネタバレBOX

    ただ、結局、その興奮も、10分の公演時間の終わりとともに終わってしまう。
    本当はそのような興奮を実人生で味わえることの方が遥かに重要なのだと思う。
    そういう意味では、興奮の余韻は残っても、この10分間で体験した興奮が、日常の現実の中に持ちかえられることはない。そういう問いかけも作品には内包されていない。

    極上のエンターテイメントであるとは確かに思ったが、エンターテイメントでしかないとも思った。

    観客を巻き込む演劇としては、寺山修司が行った市街劇などがある。
    寺山が意図したことは、むしろ、観客の実人生が劇に出逢ってしまうことによって変わってしまうかもしれないようなものだった。一時的な興奮よりも、その後の観客の人生にこそ力点が置かれていたといえる。

    そういう作品だったら、より良かったのになぁと思う。

    それでも、充分、面白かった。

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    2013/06/04 13:19

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