あかいくらやみ~天狗党幻譚~ 公演情報 阿佐ヶ谷スパイダース「あかいくらやみ~天狗党幻譚~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    姿勢が素晴らしい
    去年観た、長塚圭史さん演出の『南部高速道路』が素晴らしかった為、この作品も拝見しました。

    過去を題材に現在の時代状況へ向き合おうとする姿勢は、『南部高速道路』同様に素晴らしいと感じました。
    ただ、芝居としては、あまり面白いとは思えませんでした。
    (私の席が舞台から遠かったことも影響しているかもしれません。同じ作品をもう少し小さい劇場で見ていたら、印象はだいぶ違うと思います。)

    ネタバレBOX

    幕末と戦後(ちょっとだけ明治維新も)の時代を行き来する設定の中で、実は問われているのは、今現在の社会状況。ラストシーンでは、それを暗示するかのように、時代は現在へ流れていって、幕。

    印象的だったのは、
    「現在だけを見ているだけでは、何のための現在かさえわからなくなってしまう、、、先を見据える大きな目的が必要だ、、、」という主旨の台詞。

    目先の生活の問題にばかり固執しているだけでは、大きな目的を見失ってしまう。それが今の社会の、いや、いつの時代でも、よからぬ方向へ集団が暴走する要因になってしまう。

    だが、もう一方で、大きな目的というものも、危うい方向に向かわせる原動力にもなる。舞台でも出てくる「尊王攘夷」「八紘一宇」などの理念もそう。

    つまり、この二つのものは、まったく逆のもののように見えて、実はとても似ている。そして、この両輪がうまくかみ合った時に社会は暴走する。

    その間で揺れ続けるのが人間なのだろう。

    では、どうするか?が問われている舞台なのだと思う。


    蛇足:襖を裏返し、そこに描かれている絵によって場面転換をするという演出が見事でした。

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    2013/05/17 12:19

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