花のゆりかご、星の雨 公演情報 ENBUゼミナール「花のゆりかご、星の雨」の観てきた!クチコミとコメント

  • まずは初日お疲れ様でした。
    緊張具合はキャストからもスタッフからも伝わってきました。その為に客席をも固い空気が包んだ気も。適度な緊張は集中力を生みますが、過度になると自身や相手の状態に鈍感にもなる。あと少しの余裕があるといいですね。

    劇場を出たら普段演劇を観ないであろう方々が『すごかった!』とか『よかった!』とかいう姿があったのが何より。今後みなさんが友人知人以外にもそう言ってもらえる役者になっていく事を切に願います。


    成果発表会である性質上、あまり細々と突くのも無粋に思えるので、それはネタバレBOXにて。(結局は突く)

    ネタバレBOX

    その緊張で大事なファーストタッチがしっかり決まっていなかった感触。台詞の一音目で気持ちが定まっていないというか。黒澤演出では台詞も含めてその世界が客席に浸透してくる感覚があるのですが、今回に関してはあえて台詞を聴こうと意識的に聴力を使った気がします。ちょっと疲れた。
    会話の間が妙に詰まっている気も。受け入れてから返すというより、順番に先に進めている様な。演目の尺が多少延びても、役者がそれぞれの台詞をもう少し重めに担っていて欲しかったかも。その辺り、心の距離というか感覚に頼る部分は慣れも必要ですが、直接的な接触はもっ正確に出来たはず。過去のシーンで捕まれた手を払うアクトがありましたが、掴むほうはもっと強制的に自由を奪うつもりで掴みに行って、払うほうはそれを拒絶する反応で。

    向山真以さん、大らかな人物像が板に付いていた。泉ピン子的。その場への在り方が一番自然に成り立っていた気がする。
    本間玲音さん、横顔に雰囲気が好き。人前で見られる事にもう少し慣れれば、無言の立ち姿が様になりそう。現段階ではただ立っているだけだと手持ち無沙汰感。
    阿部沙穂里さん、飄々とした立ち回りが、劇団競泳水着の大川さんに似た印象。
    上野恭介さん、もっとジャイアン寄りで良かった。その上で押し引きが出来れば尚良い。

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    2013/05/11 01:49

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