満足度★★★★★
ゼロになるということ
背広男役の志村史人さんが最後の方で、
自殺できずに、ゼロになったんだと叫び?
ドラムをたたいたシーンに熱くなりました。
人間よい時から落ちてしばらくは、
そのよい時に執着するもんでしょうが、
ゼロになったということで、リセットしたということなのでしょう。
バブル崩壊で翻弄された姿がよく表れていたと思います。
ちなみに譲二が携帯の使い方がわからないというのも、
ITにうまく乗れない様子をうまく出していたと勝手に
思いました。ポケベル、テレホンカードなどど懐かしい名詞が出てきました。
背広男や北里憐子の父親の生涯の回想シーンやの時には、
客席のご年配の方々が、うなづきながら聞き入っておりました。
劇とは別に、彼らはどんな思いを持ったのだろうかと
ふと思いました。
ちなみに役所広司には笑いました。