満足度★★★
東映の任侠映画みたいな舞台だった
大正から昭和に変わろうとしている時代の話。
主要キャストの被りとヤクザで任侠モノというと、コクーンで上演された「シダの群れ」を思い出すが、しっかり「いのうえ任侠道」が息づいていた。どこかしら、主要キャストと新感線固定キャストと演出?に温度差の様なものがあったけど、回を重ねて見たらそれも払拭されたのかな。残念ながら1回きりの観劇では違和感しか残らず。
殺陣捌きはいつもながらカッコ良い。そして新感線では味わえない渋さのような見栄え。ただ、この舞台でいつもの新感線で使用するような効果音は不要な気がした。
約5年の月日で起きた、男と男、男と女、男と男と女の三角関係のやり取りをスピーディに見せているが、大袈裟なやり取りもこの時代物ならではのメロドラマ、と言う印象。
女優3人の役割がそれぞれ良い。瓢吉とお袖のシーンに思わず目頭ウルウルきそうになった。