で・あること 公演情報 明治大学実験劇場「で・あること」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    着実な前進
    周囲にこれぞ見るべき演劇と見る前に喧伝したことが恥ずかしくない出来であった。終演後、隣の女子大生たちが、これは有りか無しか議論していたのが面白かった。理性の躊躇を越えて無しなほうに突っ走った作演と、内心の不安をもちながらも、ちゃんと作演の後について行った役者陣に拍手を送りたい。

    ネタバレBOX

    僕的には前半がかったるかった。後半を絞めるには必要なかったるさだとも思うが後半の絞めを知り得ない観客はどこに連れて行かれるのだろうと不安になる。もう少しだけ前半をタイトにするべきだと思った。個人的な感想。

    ファニーゲームの2人の表現については、最近、僕があれはなんなんだろうと考えていただけに、僕史的にタイミングが良かった。理由なき殺人犯の理由探し的なものの堂々巡りの果てに、地方出身者がむかつくからと、むかついてもいないのに選択し、むかつくふりをすることによってむかつき自らの中に衝動を作らざるを得ないという表現が、さすがだとうなる。ただ、それもまだファニーゲームに対する疑問には答えていない気がする。時計仕掛けのオレンジ、ファニーゲーム、ダークナイトのジョーカーを、カッコいいとかそういうスタイルを越えて存立させる、あるいは超えて行く方法をさぐることは、僕はしたいし、金子鈴幸氏にもしていただきたいと思うところである。

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    2013/04/25 18:08

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