流れる雲よ2013 ~海~ 公演情報 演劇集団アトリエッジ「流れる雲よ2013 ~海~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    戦争って、、、
    いけませんね。でも武力は必要なんですよね?
    なんて。そんなことを考えさせる芝居でした。
    もっと間をなくして、短くするところは短くできたのではないのかなあ、などとも感じなくもなかったです。

    ネタバレBOX

    特攻隊の隊員が、68年後の未来のラジオ放送を聞いてしまう。その放送で、日本が負けたことを知る。原爆が広島、長崎に投下され、その一週間後には終戦。その事実を知りながら、特攻の命令が下されると、片道だけの燃料で戦闘機に乗り込み、離陸していく特攻隊員たち。

    なぜか電話でも未来と話ができる。
    「いまの日本はいい国ですか?」と隊員が聞く。
    パーソナリティの返事。
    「いろいろ問題はあるけれども、日本はいい国なんじゃないのかなあ」
    それを聞いて特攻隊員は、安心する。そして、特攻へ。昔の若者は大変でしたな。

    もし「どうなんだろう、そんなにいい国じゃないかも」とかいう答えだったら、特攻には行かなかったのかな。生き残って、日本をよくするために頑張る、みたいなことになったのかな。

    いや、出撃することは決まってるんだから、もうどんな答えでも行くんだろうな。「いい国になった」と聞いて安心したかったということなんでしょうね。

    特攻隊が出撃するのは二回あって、最初の出撃のあと、出撃した隊員のお母さんが差し入れにおはぎを作ってやってくる。(そんなことは現実にはあり得ないだろうけど)
    「いつも息子がお世話になってます」
    まだ息子の死を知らないのだ。

    そのあとよやうくお母さんは、特攻で息子が死んだことを知らされる。するとお母さんは特攻隊員の同僚たちに「ありがとうございました」と頭を下げる。
    そのシーンがね。もうね、うるうるしました。

    お母さん役で出てくる人は、そのシーンだけにしか出てこないけど、おいしい役だなあとも思いまちた。

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    2013/04/23 16:48

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