満足度★★★
様々なタイプの一人芝居
SF大作からナンセンスな学園モノまでバラエティに富んだ構成で、映画や音楽に対する愛情が感じられる公演でした。
録音の声にツッコミを入れ続ける作品、1役だけを演じて他の登場人物は観客の想像に任せる作品、レクチャーのような作品、20以上の全ての役を次々に演じ分ける作品、と色々な形式による一人芝居が演じられ、楽しめました。
基本的に笑える作品が多いのですが、時折泣かせるシーンがあり、バランスが良かったです。
作品と作品の間の繋ぎの時間も、映像や舞台上での衣装替えを用いて、ちゃんと見せる演出になっていたのが洒落ていて良かったです。
SF大作『東京大パニックメガネ』では、衣装や小道具を用いず(メガネが重要なアイテムなのに、そのメガネさえ振りで演じていました)、声色も極端に変えているわけでもないのに、多数の登場人物の誰を演じているのかがハッキリ分かり、素晴らしかったです。
内容も映画で良くあるような台詞や演出をパロディー的に散りばめながら、投げやりなくらい早い展開で進めていて楽しかったです。
スモークを度々用いていましたが、量が中途半端で効果が無いように思いました。わざわざ使わなくても演技だけで十分表現出来ると思いました。