ハムレット 公演情報 劇団四季「ハムレット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    エレガントな歌舞伎劇風舞台
    シェイクスピア作品は多方面で上演されているが、もともとは劇団四季のストリートプレイが代表的らしい。知ってはいたが今まであまり見た事がなく、今回上演されると知り、物見遊山 (笑)で見てきました。
    劇場、役者、スタッフの違う同作品を見た事はあるが、四季の質の高さは燻し銀級という印象。
    ミュージカル=劇団四季の印象が強烈にあるが、舞台音楽控えめで、あるとしたらオフィーリアの歌くらい。
    しかし、シェイクスピアの言葉の扱いの凄さと翻訳された美しい日本語の素晴らしさに気づかされ、非常に面白かった。
    又、皆さん、大変滑舌が良くて台詞の強弱も聞き取りやすかった。流石だわ舞台役者。
    休憩20分込みの約3時間10分。

    ネタバレBOX

    当日キャスト(敬称略):ハムレット/田邊真也 オフィーリア/野村玲子

    舞台全体が黒に覆われ、その中に強調的に見える数本の白い一直線が床面に這う。傾斜のついた八百屋舞台、奥行き効果か滑走路みたいにシャープ。白い衣装が一層優美に映え、見栄えも良い。
    王室のシーンでは、演者が対になるように並びまるで合わせ鏡のように綺麗。亡霊出現はいかにも幽霊登場!と言わんばかりのドライアイス?スモーク焚いており、前方席で観ていたので、ちょっと煙かったw。
    現代口語劇に耳馴染みがあり過ぎる為か、それとも劇団四季特有の台詞回しなのか、現代的ではない言葉遣いで、特にハムレットにその違和感がずっと終盤までつきまとってしまったが嫌悪感はない。
    この作品の舞台はデンマーク、尼寺の解釈は色々あるようだけど、売春宿と自己解釈。
    四季の作品のオフィーリアに「尼寺へ行け!」と言ったら本当に尼さんがいる場所に行きそうな、可憐なオフィーリアだった。狂乱する様がまた哀れ。
    原作に忠実、丁寧な作品でした。
    古典と言われる作品を見るもたまには良いもんだと思った。

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    2013/04/04 16:40

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