お父さんの背中 公演情報 劇団かさぶた「お父さんの背中」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    白いポニーテールとハンドルと
     鑑賞してきましたので、感想をば。

    劇場は中野駅を出てしばらく歩いたところにありました。
    劇場付近には劇団員の方がいらっしゃって入りやすかったです。
    受付を済ませたら階段を昇って場内へ。


    以下、ネタバレのところへ。

    ネタバレBOX

    「お父さん」役の方が一人、客席に向かってゆっくりと歩いてくるところから始まります。この場面は実は終盤の1シーンとして後でもう一度くり返されていまして、さながら小説の冒頭のような構造になっているみたいです。
    芝居全体を通してもある台詞回し及び動作(身体を縮めて擬音を発する動作や、教授コンビのあっちこっちどっちなど)が何度も出てきたりと、一種の円環構造を取っているように見受けられました。
    ただ、時系列や場面がバラバラで、ここでは便宜上、父子パートと教授・天照パートの二パートが全体を構成していると捉えますが、最後まで繋がりがよくわかりませんでした。



    とにもかくにも、冒頭の「お父さん」役の南雲さんの演技なのですが、これがどうにもすごかったです。
    なんと言っていいかわかりませんが、一気に引き込まれました。
    とりあえず大声出すだけだったらただのうるさい人ですけれど、この方の声は全くそう思わせない声で、耳にすっと入ってきました。

    また、「砂川教授」役の方と「浅井くん」役の方は、とても存在感があって、表情も千変万化といった感じでした。
    「浅井くん」役の吉田さんがただ立ってるだけのシーンや、「砂川教授」役のまあちゃんさんが天の岩戸をなんとか開けようとしているシーンなんか、鮮烈に印象に残っています。

    今回演じられた役者さんの次のお芝居も見てみたくなりました。


    強いて不満をあげるとすれば、イスが固くて尻が痛くなるのと、後ろの人の目線を気にすると不自然極まりない体勢になるくらいでしょうか(笑)
    メッセージとかは、よくわかりませんでした、正直。
    終わった後の空気は身内身内してちょっと気持ち悪かったです。
    あと、アナーキーな路上パフォーマンスは、捕まらない程度に、ほどほどでよろしくお願いします(笑)


    ではでは、長々と失礼いたしました。

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    2013/03/30 02:37

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