アラタナミチヘ 公演情報 明治大学演劇研究部「アラタナミチヘ 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 初々しい。それだけでも価値あり。
    サークルでバンドを組んで大会に出ようとする学生4人。やる気はあるけどみんな初心者。そもそもボーカルがいない。そこにタイミングよく入会希望で来た子は歌が上手かった!とはいえ難題はまだまだあって…。
    開演して割とすぐ、観る為のテンションが決まりました。台詞の初めに「あ、」とか「え?」が多く、役者に演技でさせるべき反応を言葉でやらせようとしている。そして作者の言いたい事をそれぞれの登場人物に同じ観点に割ってしまっている。なので疎通し合い過ぎて遣り取りが平坦になっていました。作・演の方はまだあまり本を書き慣れないのではないかなぁと。なので評価する為でなく、頑張っている姿を観るほうにシフトチェンジ。彼らは学業があった上で芝居を好きでやってるんだろうから、こんな感じでもいいのだと思います。
    客席に、OBで多少婦人の渡辺さんの姿を見付けました。

    ネタバレBOX

    どうしても引っ掛かるのは佐藤さんの扱いですよね。他5人は仲間同士で、この人は大会を主宰する会社の人。他と違う立場なのです。だから違う役を担わせるのは正解。とはいえ幕間で「さて、彼らがどうなるか?それは観てのお楽しみです」みたいな、既に先行きを知ったストーリーテラーに仕立てたのはどうかと。天の声の様に遠くの人に語りかけられる能力も持っていたのですが、本人も何故そんな事が出来るか分かっていません。別に「正体は天使でした」とかでもなくて一般人。この物語に必要だからと作られた人物造形で、存在自体が御都合主義になってしまっているのです。

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    2008/04/20 00:42

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