ヒーローアゴーゴー! 公演情報 劇団東京都鈴木区「ヒーローアゴーゴー!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ヒーローショーの舞台裏ってこうなんだなあ( ´ー`)
    前知識ゼロで行ったけど、2編やってるのですね、1話「デパート屋上編」(再演)、2話「遊園地編」(新作)。初見の今回がちょうど1作目に当たる「デパート屋上編」で良かったわ。ビラをチェックすると有名声優さん達が声の出演になってて「そうか、ヒーローショーってTVで実際やってる人を更に演じるもんだもんなあ」と思ってたら開始10分前から(有名声優さんによる)実際の特撮番組風オーディオドラマが流れて「おおお、ホンモノだ!」と声オタな自分はちょっとドキドキ。あとビラの説明で特撮の世界で良く聞く「スーツアクター」って言うものがなんなのかやっと理解できた気が。

    で、開始。劇場セット自体がヒーローショーの舞台裏、楽屋的な場所でここでヒーローショーを前にしたスーツアクター(ヒーロー衣装を着て実際舞台上でヒーローアクションをこなす人たち)の練習風景やデパート店長達とのやりとりがコントをおりまぜながら展開するけど、会話劇としておもしろい、集中できるし、トラブルなどを織り交ぜた細かな笑いも(自分には)押し付けすぎない感じがして素直に笑う事が出来ました。

    と、そこまでの流れはよかったので、普通にそういうスーツアクター舞台裏みたいな話で十分じゃないかなと思った所へ、途中からの展開がちょっと・・・スーツアクター達を出演者Aグループとして、Bグループ、Cが話に絡んできた時、狭い世界(実際の舞台の広さもそうだし、その設定世界観的にも)の中では話広げすぎでは?とすこし残念に思いました。

    まあ、最後には「ヒーローショー」まで見れたので自分的には瞬間風速★4つ(時により3つ)結果として★3.5で評価3つ、という所でしょうか。

    ぜひ続きの2話が観たかったけど、そちらは売り切れとの事。残念だなー、舞台的にも続き観たかったし、2話は間島淳司さん(有名声優)も出るらしい。評判聞いてすぐ手を出すべきでした(´・ω・`)

    要チェック劇団にします。

    ネタバレBOX

    ツイッターで役者さんの「面白かった!」のツイートを沢山見かけたので気になっていたのだけど、「(水)休日あたりに見れないかなー」とチェックし(水)が埋まってたので急いで(木)のチケットを取り観劇。

    以下、ネタバレは出来るだけ簡潔に。

    ・ヒーローショー舞台裏での日常や練習、そしてトラブル、それぞれのスーツアクターの考え方の違い(想い)などヒーローショー舞台裏という場面を切り取ってみると最大限のおもしろさでした(この設定自体ドラマとして「いいなあ( ´ー`)」と思いました、ぜひ連作で観たい)。

    ・デパート店長夫妻や市長との絡みも(おっぱいドリルというネタは評価分かれるかも知れませんが)僕は単純に笑えました。その他ピンクが遅れる件をデパート店長達にうまく伝えられなかったり、逆に店長達が出演したがったり、というかけあいもまた一興、とても楽しい日常的コメディでした。

    ・UMA?だか言う集団が出てきた所であまりの電波演技にちょっと空気的におかしくなってきたような・・・(それまでのリアル感を壊していく感じがしました。)まあ、演技ですがとにかく3人電波でした。笑いを取りに来てる場面含め「電波」が前面に出過ぎてだんだん笑えなくなってきてしまいました・・・

    ・更に冒頭から度々出てきていた宇宙人少年が絡んできて、更に「うーん」な展開に(ヒーローショーでの正義と悪の世界設定と本当の地球侵略をかけたかったのでしょうが、その絡ませ方がうまくないというかちぐはぐというか、うーん)

    ・あとイエローが妊娠してて最後の舞台、っていう設定をうまく泣きに使うのかと思ったら、呼んだ女友達と口喧嘩始めて女友達の発言が「妊娠してるのにアクションなんてとんでもないでしょ!」としごくまともな発言だったのにものすごい逆キレをしたあげく「すっきりした」と仲直り(観てるこっちは(??)、何がすっきりしたんだろう?)というか仮に設定とはいえ妊娠判明してるんなら、アクションとかやっちゃまずいんじゃあ・・・と、この辺の設定が最後まで胸の中でもやもやしました。(最後に妊娠してる奴に全員の荷物もたせたりとかも)

    ・結局妊娠設定が話の軸的に使われるようで正体を表した宇宙人が「イエローの腹をなぐる」と言ったりイエローが「殴れよ!」とキレて言ったり(どうも妊娠初期を演じているのか、イエローさん終始キレ気味でした)、無理に妊娠ネタを使おうとしてよく分からない展開になっていた気がします。
    もっとうまく泣きでもいいし笑いでもいいし、どちらかの方向へもっていけなかったのでしょうか・・・

    ・宇宙人の子に「地球のヒーロー(ショー)を観せてやろう」という流れはよかったと思います。(欲を言うとヒーローショー場面でセリフは声優さんの録音内容流してる時は、実際仮面かぶってもらうともっとリアリティが出て「ヒーローショー」という奴を観たことのなかった自分は楽しめたかなあ、と。まあ、演技する方は顔でないと表現が難しくなるんでしょうが)。

    と、良い場面は多々あれど、設定/脚本の気になる小さな部分が魚の骨のようにのどというか胸にひっかかってしまい、「もっとシンプルにするか、あまり話を広げすぎない方がよかったのでは?」と思ってしまいました。

    なのでヒーローショー悲哀劇、のようなドラマとしては
    ★4つの場面もあったのですが、その後の展開は★3かそれ以下の
    部分もあるので、良い方に考えても★3がいい所なのかと。

    ただ舞台終了後に「電波で謎の連中UMA?」だかについての短編劇をやってくれて、その中で本編のシーンもうまく組み込んでいたり、謎の連中の背景設定みたいな所を見せてくれた所はよかったと思います(組み込み方がうまかった事からも「本当に練習されてるんだなあ」「その上で2舞台を日ごとに演じ分けているんだなあ」、など尊敬できる部分も多々あり好感が持てると思いました)。

    今回の評価はともかく、今後をぜひ追って行きたい良い劇団だと思います。

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    2013/03/21 23:40

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