満足度★★★★★
素晴らしいの一言に尽きる。素晴らしかった。『冬物語』がこんなにも泣ける話だとは思わなかった。好き勝手なプロットだが、役者が皆、細かな心情の積み重ねをしっかりと演じているから、物語の面白さがちゃんも伝わってくる。硬派で、しかもちゃんと笑えるシェイクスピアを観られるなんて、素敵過ぎる。吉田鋼太郎さんの名演は、嫉妬深すぎる感のあるリオンティーズを、愛嬌のある、矛盾のない人物として作り上げていた。前半の暗さ、後半の明るさは、まさに破壊から再生の光を見せてくれる「冬」の物語だった。
0
2013/02/27 02:05
このページのQRコードです。
拡大