Drop 公演情報 トゥインクル・コーポレーション「Drop」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ポツネンワールド再び
    2005・2006年のポツネンから始まった一連のソロ・プロデュース公演。
    単純なコントの枠に収まりきらない「ポツネン・ワールド」は健在。
    あらゆるジャンルの表現手段を吟味し、繰り出されるイリュージョンの数々。
    笑いはベースラインにあるが、どちらかと言えばパフォーマンスというくくりが無難か。

    公演タイトル通り、まるでドロップスのような色とりどりのコントが満載。

    過去のポツネンのような「独りで観客と戦う」ような力の入り方は見えない…ようにしている。ラフ、に見える。しかしそんな筈はない。これだけの作品をたった独りでぶつけなければならないのだから。

    ネタバレBOX

    なーんて堅苦しい言い方はやめにして、
    いやー、とてもエキサイト。
    ファンサービス祭という表現が当たらずも遠からずというくらい、随所に懐かしの小ネタが散りばめられていた。一ファンとしては非常に嬉しい。ただ、一観客的にはこれを高く評価したいとは思えないけれど。

    それでも、雑誌「NEW」で披露した小林賢太郎的いろは歌に関しては、とても懐かしくてにやにやしっ放しだった。観客がみんな「おぉーっ」と声を上げていてびっくりしたのだけど、そうか、あれからもう4年以上も経つのか…と。しかも雑誌媒体だから、知らない人も多いよなぁ…。

    落語、アナグラム、音、紙コント、映像コント、イリュージョン…どれも一流の表現者で、コントをコントとして成立させるための努力が見える。DropはPaddle以上に緻密だった。驚き。ハイライトは音とDropだろうか。

    一度も袖にはけないという縛り。常に同じセット。開演から終演までが、切れ目のないひとつの「Drop」であり、一つ一つのコント同士が絡み合ったりしていて、強いこだわりが見える。ポツネンらしからぬラストはあまり好みではないけれど、それでも満足だ!


    バミれメロス!




    で、年寄りくさいことを言うと、
    ちょっとネタバレ一歩手前的なことを言ってる客や(当日券並んでる最中に喋られると萎えるぜ)、
    何度もしつこく拍手し要求されるカーテンコール(適切な量があるだろうに)、
    「カッコよかった~!」と言いながら出て行く客…(何を見てるんだ)。
    こういうファンの姿勢はちょっとどうかと思った。
    彼はアイドルでもおもちゃでもないと思うのだ。人によるのかもしれないけれど。コントを観ようぜコントを!と。これだけの表現者と生で向き合ってるんだから。

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    2008/04/06 02:42

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