「テヘランでロリータを読む」 公演情報 時間堂「「テヘランでロリータを読む」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    共感と虚しさと。
    四方から囲む形の演出。
    音響のない110分は、見応えがあり、聞き取りやすいせりふで構成されていた。
    また、ストーリー上重要なある人物が登場しない、という劇構造も、とても興味深かった。

    ネタバレBOX

    男尊女卑というか、女性差別というか、そういったものを男性と語る難しさを感じたことが、実体験としてあるが、その体験を想起させられた。

    自分が不満を感じているその話題を、まともな議論の俎上にのせられる時点で、その相手は自分が想定している対立する論者ではない、のだけれど。
    しかしその相手は完全に自分の味方をしてくれるわけではない。
    そののれんに腕押し感のある虚しさ、悔しさ、やるせなさに共感した。

    程度の違いはあれ、現代日本にも通ずる、女性の問題もあったと思う。

    ただ、イスラム教そのものに理解が薄い日本で、観客の「イスラム教とはこういうもの」(例:男尊女卑、人権侵害、文化抑圧、等々)という固定観念が強化されないかが、少しだけ気になった。

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    2013/01/22 02:24

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