満足度★★★★★
光と、影と。
ずっと楽しみにしていたDAZZLEの新作です。
一言で表すなら、素晴らしかった。
DAZZLEにしか作り出せない、幻想的で美しい舞台空間に圧倒されました。
緻密に計算され、様々なアイディアを盛り込んだ照明。
独創的な振り付けのダンスと、一体化した音楽。
最初から最後まで意識を吸い取られて、心を揺さぶられ続けました。
ダンスカンパニーでありながら、ダンスを知らない人にもダンスの素晴らしさを
伝えたい、その「伝える方法」を真摯に模索している団体です。
故に、90分に及ぶ公演はダンスだけではなく、そこに物語性の高い
オリジナルのストーリーで展開されます。
様々なメッセージが込められ、多くの解釈が出来る骨太な脚本も魅力。
「ダンス」を最大限に魅せる為に、台詞は背後に字幕のように投影され、
時にはナレーションが入ります。
今回は黒を基調としたスタイリッシュな衣装も、とても素敵でした。
何よりも彼らがダンスに人生を捧げ、生命を燃やして踊っている姿に
胸を打たれ、涙が止まらなかった。
DAZZLEに出会えて、幸せだと思いました。
どうか、ひとりでも多くの方がDAZZLEに気付いて下さいますよう。