ゆめみるふぃーゆ 公演情報 おぼんろ「ゆめみるふぃーゆ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ゆめがみるふぃーゆされていた。。。
    江古田駅に降り立つと、そこは雪国。。。
    劇場までの歩く間に身体が凍えて、どうしようかと思いました。
    30分三本で、おぼんろの出番は2番目。
    一番めの女子高生の話が、演技すらも高校演劇のようなレベルで、見ていてどうしようかと思うほどでした。

    満を持して、おぼんろの登場。
    5分の入れ替えで、背の高い女性がのんびりとスタンバイし始める。
    その人が客席に声をかけた時にやっとその人が末原拓馬さんだとういことに気がつきました。
    そして、「独り芝居を始める」といって、舞台奥においてある大きなダンボールをあけると、そこには色彩鮮やかな衣装に実を纏った人形が、がくんと力なく倒れる。その人形が、ミル役のわかばやしめぐみさんとフィーユ役の高橋倫平さん。
    登場から、本当に人の心を惹きつけてくれる。

    ネタバレBOX

    人形使い?の繰り出すハーモニカの音で、人形達が動き始め、それと同時に夢を見る少年の物語を紡ぎ始める。可愛らしい衣装にメイク、
    踊り、歌い、人形のような動きで魅せ、そのパフォーマンス力の強さ! 
    路上でやることを考えた作品なんだというがよく分かる。
    この人たちがこの格好で路上でパフォーマンスをしていたら、
    道行く人も、足を止め魅入ってしまうんじゃないだろうか?

    そして、圧巻は、高橋倫平さんの宇宙船に向かって階段を走って登るシーン。上からの照明があたる範囲だけでのアクティングなはずなのに、
    しっかりと、階段を上っていく様が見えてしまうなんて、なんでそんな事ができるのでしょう?
    新たな夢に向かうために、倒れても倒れても走って、次の扉を叩く。
    思わず涙が流れてしましました。

    扉が開き、次の夢を・・・

    という所で、終わる。「これで終わり!」と女装した末原拓馬さんが言い、劇場の誰もが、それで終幕と思っていると、突然 照明が切り替わり、女装をしていた彼の舞台裏が切り取られる。
    そこに、さっき人形の箱に戻って事切れているはずのミルが現れ、

    「これは、君の見ている夢の中だね」

    という。
    あぁ!『ゆめみるふぃーゆ』という題名がなぜ、それなのかにとても納得してしまった。
    ただの夢おちに終わらない、これこそ、夢が重なり合ってできた物語!
    とても満足しました!

    そして、その余韻が残ったまま、
    3番目の話が始まったのですが、ほとんど覚えていません。
    それほど、おぼんろの作品が他のモノを寄せ付けないくらい凄かったって事なんでしょうか。

    廃工場でロングランをしたゴベリンドンの沼があまりに凄かったので、事実その次におぼんろとして(末原拓馬の独り芝居は含まず)見るものにちょっと不安がありましたが、それが杞憂だったという事がわかりました。

    この人たちが、魅せるものは、何であれ、凄い。

    次も楽しみです!

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    2013/01/15 19:29

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