満足度★★★★★
若手二人が美しい!!
還暦間近のおばさんのクリスマスは、一人新感線。
「シレンとラギ」が今一つだったので、あまり期待せずに行きましたが、やっぱり、五右衛門シリーズは、文句なく楽しいわ!
細かいことは置いといて、ともかく、充実の客演陣と劇団主要メンバーが、久々に、一堂に会して、新感線ファンなら、大満足の舞台だと思いました。
三浦さんと、浦井さんという若い実力派が、華麗な殺陣で新風を吹き込み、年齢を重ねた、古田さんとじゅんさんは、あえてご愛敬的なデフォルメ殺陣で、逆に、舞台にもコントラストが出て、楽しい空気でした。
蒼井優さんは、か細いんだけど、円やかで、曰く言い難い魅力ある歌声。
高橋さんは、もはや重鎮の域。草葉の陰で、山岡久乃さんが、目を丸くしていらっしゃるかも。
地球ゴージャスで、驚いた三浦さんの歌はふんだんにあり、姿、顔立ち、美声と何拍子も揃って、この人、ズルイ!と思う程。彼が演じる「レミゼラブル」のマリウスをいつか拝見したいなあと思いました。
麿さんの秀吉は、まさにこんな人だったろうと思うはまり役。出番が少なく、残念でした。「SHIROH」の江守さん同様、村井さんのような、ベテラン舞台人が、こういう役どころで、新感線に出ると、やはり舞台が締まって、大好き!!
やや、今の日本の状況を皮肉る台詞などもあり、エンタメ作品なれど、なかなか奥深いものもありました。
ただ、残念だったのは、音響の反響のせいだろうけれど、歌になると、歌詞がほとんど聞き取れず、画面に出る歌詞以外は、想像を逞しくして、聴かなければならず、やや疲れました。
カーテンコールで、出演者名を、本人の横にテロップで出すアイデアは、観客に親切で、好感が持てました。