満足度★★★★★
今、旬!原作は『図書館戦争』有川浩のキャラメル劇団員当て書き新作小説!
原作は『図書館戦争』有川浩のキャラメル劇団員当て書き新作小説!
倒産により閉鎖寸前の学童保育・子供服会社に勤める元婚約者同士の二人と
離婚寸前の夫婦と息子を中心に、やはり倒産寸前の整骨院、闇金融など
周囲の人々のクリスマスまでの物語。
SFでもない、ファンタジーでもない、現実社会の身近な話で、
しかも、安易なハッピーエンドに落とさない。
一見してキャラメルっぽくないような話でありながら、
笑って泣けるクリスマスの青年と少年の成長物語は、
まぎれもなくキャラメルらしい感動の一編になっている。
これまではコメディレリーフ担当の脇役が多かった前田綾を 純粋なヒロインに据えて、
また、ヒールやクールな役が多い大内厚雄を、ひ弱なダメ夫を、
主役級で好青年役の多い畑中智行、多田直人を闇金のやくざを 演じるなど、
これまでにない配役が新鮮でとても良かった!
劇団の良いカラーを伸ばしつつ、新たな挑戦を続ける(特に震災以降)劇団の姿勢に感心しきりです。