満足度★★★★★
あの爆笑の名作を見事に落語化!
映画化もされた三谷幸喜舞台作品を見事に落語化。
一部のエピソードを省略して1時間30分、2人芝居は当然ながら1人で2役。
2人分のエネルギー、2人の掛け合いを1人で熱演!
私は舞台のDVD(および同じNHKテレビ放送)しか観ていませんが、
あらためて、笑って、泣いて、感動しました。
作家と検閲官、2人の奇妙でドライな友情、戦争がらみで泣けるところがイイ。
舞台の要素である、衣装、メイク、セット、大道具・小道具、効果音、音楽は一切そぎ落とされて、
落語の要素である話芸と上半身の身振り手振りの演技のみに集約され、
よりテーマに肉薄し中身の濃いものになっています。
(これに対して映画版は舞台にない要素のすべてを"追加"している)
これは、原作戯曲の素晴らしさと、さん生さんの巧みさのたまものでしょう。
(そのほか、演出や音響などがどのようにかかわっているのか素人の私にはよくわかりませんが)
これは、ぜひ今後も語り継いでほしい!
もっと多くの人にも聞いてほしい!
いつか「古典」になるほど、と思いました。