テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰 公演情報 テノヒラサイズ「テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    役者の実力が素晴らしく
    当たり前だけど、セリフではなく本当にそのキャラが喋っているようでした。

    ネタバレBOX

    キャラの性格に芯があって、変人設定でもないのに、性格の違いを強く感じ、人間味が楽しかった。音楽や照明も控えめで極めて自然、ひきこまれます。

    コメディ要素も豊富でしたが、個人的には、富士山の山頂で、20年プロジェクトに着手している企業代表者達の、立場を背負った言葉のやり取りや企業人らしい冷静なツッコミがとても小気味良く、面白くて、かっこよかった。

    お互いを企業名で呼び合ってるのもカッコイイ。良い味出てた。
    極限状態にいて多少オカシクなったキャラも居るなか、安易に全員オカシクなるなどの笑いに走らず、周囲のキャラはあくまで企業人。

    更に、一人も悪人が居なくて、利益の戦いはあっても各人に思いやりや信念があるというところがなんとも日本人らしく、見終わった後味が晴れやかなのが、一番嬉しかった。

    普段はパイプ椅子のみで役者の実力だけで勝負する劇団ですが、この演目だけは、段ボール、机、富士山などの小道具が登場する変わり種だそうで、段ボールが、「あんな活用の仕方があるなんて…!」と感動するほど、意外な活躍を見せました。

    地震のシーンは本当に揺れているみたいで、電話は本当に受話器から聞こえるようでした。

    席にまだ余裕あったのが勿体なく、宣伝して、関東でもっともっと公演してもらいたいと思いました。楽しかった。

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    2012/11/07 00:43

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