『逃げろ/にっちもさっちも』 公演情報 万能グローブ ガラパゴスダイナモス「 『逃げろ/にっちもさっちも』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    得るものは大きかったと思う。
    片や札幌で確たる人気を博しているカンパニー。
    片や福岡でも屈指の勢いに乗るカンパニー。
    この共作プロジェクトには最初から期待値も高まったし、実際に期待通りの出来になっていました。
    が、あくまで期待通りであって、あわよくば期待以上のものをこっそり期待していたのですが(なんだそりゃ)、その領域まではさすがに欲張りすぎたかな、と。

    ネタバレBOX

    特にガラパ側のチャレンジ部分は大きかったと思います。
    川口作品には珍しく場面転換があったり、セットも割と抽象的だったり。キャスト面ではエース椎木君を欠いた状態で新人や久方ぶりのメンバーを絡めたりしてで、明らかにここ数本の作品のカラーとは違う雰囲気。

    注目の脚本に関してはやはりそうなるかといった印象。
    (脚本はHPで公開されていたので事前に読んでおきたかったけど、気付けばできないままでした…)
    yhs南参氏のパート「逃げろ」は断食道場という特殊性の強い設定で、キャラクターもそれぞれワケあり、話の流れでどんどんドラマが掘り下げられていくという飽きの来ない展開だったのに対し、川口君のパート「にっちもさっちも」は生徒指導室が舞台、女教師の二股疑惑を中心に展開していくライトな設定で、それはそれで普通に面白いのだけど、やはり物語として強く興味を引かれるのは前者になってしまうわけで。

    両方の味が濃すぎてもケンカになってしまうだろうし、作風として崩したくない部分もあるのだろうから、バランスは決して悪くはなかったと思うのですが、それでもあと一歩は踏み込んだものが欲しかったかな、と。

    ただ、笑いに関してはほぼ全打席ヒット。ここはさすが。

    あと、スーツ姿の松田君が秋元康に見えてしまって仕方ありませんでした。

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    2008/03/14 04:57

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