フリータイム 公演情報 チェルフィッチュ「フリータイム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    頭を共有できずとも、空間は共有できる。
    だらだらと話を展開されると、ついぼうっと別のことを考えてしまう。
    別のことと言っても、ベースラインは「フリータイム」についてなのであって、
    それが日常の全然フリーじゃないことについてだったりして、
    もう、大袈裟に言ってしまえば暗澹たる気持ちである。

    自分の中で「フリータイム」が定着したのは二幕からだ。
    一幕と二幕に特別な飛躍があるとも思えないのだが、しっくりきてしまう。
    たぶん、「フリータイム」の受け容れ方がわかったと言うか、しっくりきた。
    最後の、小さく確固たる結論を聞いて、明らかに解き放たれた。

    それにしても、Super Deluxeという空間は本当に面白い。
    日常との隔絶感はあるし、劇場ではないし。
    場所がそれとわかる、シンプルでいて役者を見せることに特化した美術も、
    そういった空間だからしっくりくるんだろうな、とも言える。

    ネタバレBOX

    ファミレスという場所を選択したのは興味深い。
    そこが自宅ではないというのは、劇中にも出てくるが納得させられる。

    台詞のリフレインをどうやって使うかって話ができると思うのです。
    チェルフィッチュというカンパニーを観るときには。
    その委ね方は、本当にフリーであって、フリーでしかない。
    観客がいかに提供されたものを受け取るか。そういうことなんだと思います。

    チェルフィッチュを観た後にはそういうことを考えさせられます。

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    2008/03/11 13:05

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