『floors』 公演情報 東京AZARASHI団「『floors』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!!
    笑い、凄惨、後味の良さ、これぞミステリーコメディ!

    ネタバレBOX

    前半と後半で場所を変えて同じ時刻からスタートした二部構成的なところは、駅前とOFFOFFで同時上演し、役者が二つの劇場を行ったり来たりしたクロカミショウネン18『祝/弔』を思い起こさせました。

    『祝/弔』はそれぞれで話は成立していましたが、こちらはもちろん前後半とも観ないとストーリーは見えてきません。後半が解決編という意味合いがありました。

    ホテルの二部屋が舞台。前半は警察が別の部屋で行われているミステリー関連のOFF会を盗聴している様子。後半はOFF会の部屋で行われたことの様子。

    多くの無差別放火によって苦しめられた被害者たちが放火犯を追い詰めるストーリーですが、前半のコント丸出しのお笑いシーンから、後半は雰囲気が変わり、更に主催者からのメールによってOFF会参加者全員が色々な殺人に関連しているということが知らされると一気にシリアス方向へと一変しました。そして放火の事実を認めた放火犯に対してオリエント殺人事件のような凄惨な復讐が行われ、その後参加者は主催者の指示に従って警察が踏み込む前に逃走するという完全犯罪が成立しました。

    警察に協力者がいなければこんなことはできないという真実味が素晴らしいです。カメラで股間ばかり写していたのも偶然だったのかと思ってしまいます。

    それでも殺し切れなかった優しさが、ミステリーコメディとしての爽やかな余韻を残してくれました。素晴らしかったです。

    まあちゃん役の阿達由香さんが万引き常習者で店主を自殺に追いやったと言われた後の顔付きの変貌振りは素敵でした。女性刑事役の田中夕帆さんのドジ振りも素敵でした。ただ、ドジなのはいいのですが、頭の悪いバカ女みたいに描かれていたところがあったのは残念でした。

    0

    2012/10/14 10:31

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大