五右衛門 公演情報 劇団アニマル王子「五右衛門」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ミナト
    チケットプレゼントにて鑑賞。ちょっと長い。

    ネタバレBOX

    赤薔薇一族と黒薔薇一族の政権争いが続く王国。「うらん」の発掘地域だった「ミナト」は汚染地域として差別され壁で封鎖され、王国は「ミヤコ」地区でのみ発展する。障害を持って生まれた黒薔薇最澄(八木岳)は、暗殺と策略を重ね王に上りつめる。そんな最澄と幼い頃からの友人であり、現在は人気の盗賊・石川五右衛門(加藤大輔)は、大陸からやってきた宋(有栖川ソワレ)から、最澄が盗んだツボを盗んでほしいと頼まれる…。

    政争の黒い部分は上手く描けてた。

    しゃべりが聞き取りにくいのが気になった。早口とか大声すぎるとか、逆に音響で聞こえなかったりとか。また、初日でもないのに詰まるような箇所もちょっと多い。細かいとこは聞こえなくても筋はわかるからいいけども、あえて聞こえにくくしてるワケでもないと思うし、あんまり続くと聞く気が失せてしまう。
    政争の部分(最澄の孤独)と、「ミナト」への迫害、それを結ぶ五右衛門の3点がポイントかなと思うけど、「ミナト」と五右衛門(とその仲間)の描写にドラマが足りない気がした。ちょくちょく入る回想シーンであんまり心掴まれなかったのが残念。また、最澄のワナに対して五右衛門の方が一枚上手だったってのも、あまりピンとこなかった。逆に、赤薔薇と黒薔薇の関係とか最澄の苦悩は丁寧だった。
    「ミナト」への迫害がきちんと描かれないからか、ラスト(うらんで壁を爆破→ミナト住民がミヤコへ受け入れられる)の感動がやはりピンとこない。ミナト住民で五右衛門と縁のある紫香楽(大山チカ)や十三郎(吉山博海)や余命短い明日香(なかがわあつこ)等、いい材料が揃ってたのでここら辺厚く描いてほしかった。

    途中に挿入されるコント的なシーンは、流れを止めるし必要とも思わなかった。公演時間も休憩込みで150分は長い。テンポ良く構成して、二時間以内が嬉しい。

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    2012/09/23 23:50

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